MIKE MIZNO の 「コニャックへの旅」
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私の監督・出演した「シベリア超特急3」が特別招待作品という事でフランスのコニャック映画祭へ行って来た。
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パリから南西、飛行機で1時間。列車だと約3時間の距離である。コニャックの町の名ですぐ思いつかれるだろうが、そうブランデーの町なのである。
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ヘネシーをはじめとするブランデー党ならもう、たまらない名のメーカーがずらりこの土地をかこんでいる。大きな酒蔵が並び、100年物の樽が眠り、地主や会社の主は中世のお城のような所に住んでいる。
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中にはこのお城を改装して特別の宿泊所にしている人もいる。
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私達は町のホテルに分宿だが、アラン・ドロンも参加してこのお城にお泊りだった。到着も派手なもので自家用ヘリでこのお城の庭におり立つという演出を見せた。
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アンナ・カリーナ、アンヌ・バルロー、ウォーター・ヒル監督、ブライアン・デ・パルマ監督、フィリップ・ドブロカ監督達。アメリカ、ヨーロッパの一流スターや監督が集って、さすがカンヌに次ぐフランスの映画祭と感嘆。上映は、ヘネシー社がこの映画祭の為に建てたという実に豪華な2つの映画館。招待作品だから賞の対象にはならないのだが、観客の反応が素晴らしく、更に審査員の受けも良く、特別賞をいただく事になった。名誉な事である。
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さあ、毎日様々な映画が上映されて、その後が凄い。夜の10時頃から酒蔵でパーティーである。夏時間だから遅くまで明るい。延々語り合って食事して、何とお開きは4時半頃。白々と空が染まっている。フランスの北、例えばパリは樺太と同じくらい。だから夏の夜は短い。
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それにしてもみんな元気で健康なのに驚いてしまう。
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そう、それは何より好きな仕事をし、常にどんな時も人生をエンジョイしているから。それこそが健康の源と改めて感じたのであった。
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さて、ぼんちゃんはフランスでも「シベ超3」を見たご婦人方に大人気。「BON CHAANE!」と黄色い声を浴びていた。 |
これホント。 |
気を良くした大尉ドノはアラン・ドロンのマネをして、迎えの車に乗ったり降りたり。「アロー!アロー!」と手を振って爆笑をよんでいた。 |
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私は今、歯医者通いで痛い痛いの手入れ中。
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